自己評価(令和5年度)

くるみ幼稚園

【趣旨(業務の質の評価)】

◆「施設は、施設における教育及び保育並びに子育て支援事業の状況その他の運営の状況について、自ら評価を行い、その結果を公表すること。(就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行規則第23条)」を踏まえる。
◆公教育を担う一翼として、園として質の良い教育・保育の維持や発展を目指しながら、常に謙虚に園を見つめ、適切に点検・評価を実施し、園の運営や教育・保育の両面において、改善点があれば教職員全体で共有し、より創意工夫に満ちた子どもたちの夢の実現に向けた環境提供を目指す一つの機会として、自己評価を行い、公表する。

【目的】

◆本園は、地域の方々に共感・選択・支援される施設として、私立幼稚園(37年間)と して、建学の精神や理念(大地教育)を大切に、子どもたちの豊かな心と体の育みに向けて、教育の長い歴史を積み上げてきました。
その中で、さらなる良い教育・保育の質を目指し、平成27年度より「幼保連携型認定こども園」に移行(8年目)し、45年目を迎えました。
そこで、『幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成26年告示)』の教育及び保育の基本にうたわれている「乳幼児期の特性及び保護者や地域の実態を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本とし、家庭や地域での生活を含めた園児の生活全体が豊かなものとなるよう努めなければならない」及び「保育教諭等は、園児との信頼関係を十分に築き、園児が自ら安心して環境にかかわりその活動が豊かに展開されるよう環境を整え、園児と共によりよい教育及び保育の環境を創造するように努めるものとする」・「園児の主体的な活動が確保されるよう園児一人一人の行動の理解と予想に基づき、計画的な環境を構成しなければならない」・「園児と人やものとのかかわりが重要であることを踏まえ、物的・。空間的環境を構成しなければならない」・「園児一人一人の活動の場面に応じて、様々な役割を果たし、その活動を豊かにしなければならない」等を踏まえ、『大地教育・保育』を実践する。
※「教育」とは、学校教育としての幼児教育を指しています。幼保連携型認定こども園は教育基本法第6条の学校です。幼稚園と全く同等と見なされます。

※「保育」とは、家庭での保育を受けられない時に、その子どもを預かり、保育をすることを指しています。保育所等のその動きを認定こども園も担うので、児童福祉法の施設となります。

◆公教育を担う一翼として、今後も平成26年4月30日に告示された『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』を十分に理解し、質の良い教育・保育(例:生きる力の基礎を育成・義務教育及びその後の教育の基盤を培う・生活を保障する・保護者と共に園児を心身ともに健やかに育成する・環境を通しての学び等)を追及する中で、子どものためにどのような教育・保育をしているかを常に謙虚に点検し、編成する姿勢を持つ。

◆園内課題の視点も忘れずに、自己実践を丁寧に評価し、教育・保育の質を高める研究及び研修を続けることで社会により深く認知されると共に、質の高い乳幼児の教育・保育の提供が子どもたちの幸せにつながると考える。
◆園の運営・教育や保育の両面において適切に点検・評価を実践し、改善点があれば職員全体で共有し、より創意工夫に満ちた乳幼児期の教育・保育を創造し、たゆみない営みを繰り返すことによって、開かれた園として地域の乳幼児期の教育・保育の中核を担う資質を問う。

◆園活動を通して、『子ども・保護者・地域の方々・職員の幸せと育ちにつなげる』・『全ての関係者にとって、豊かな心を育む』等を実践する。

◆過去と現在をつなぎ・現在と未来をつなぎ・子どもと子どもをつなぎ・子どもと職員をつなぎ・保護者や地域の方々と園をつなぐこと等で、教育・保育の意義や質等の広がりや深まりが生まれると共に、新たな学びを作りだしていく教育・保育空間を提供する。

『自己評価は、自らに始まり、自らの行為にもどるもの』と考え、本園における実情を分析した結果、概ね下記の通りとなったことをここに報告します。

【教育・保育目標】

当園ホームページ『概要・歴史』をご参照ください。

【本年度、重点的に取り組む目標・計画】

〇『コロナ禍』を踏まえ、全関係者の継続的な安全環境・管理(心のケア含む)に取り組む。
○『心の教育』を大切に、様々な遊びや活動を通して、子どもの豊かな心を育む。
○『子どもの無限の可能性』を信じ、子ども一人ひとりの良さを引き出し、自己肯定感を育む。
○『充実した教育・保育環境の実践』を踏まえ、園を取り巻く環境や子どもの実態に即した指導計画(中・長期的な視野)を図る。
○『環境の重要性』を理解し、日常的な清潔・整理・整頓等を図る。 ○『保護者とのコミュニケーション』に重点を置く中で、子どもの安心・安全基地を図る。
※子育ての意義・楽しさ等、様々な場面で共有出来るようにする。
○『コミュニケーション』を大切に、様々な場面で関係者が関わる中で、互いの存在を認め、受け止め・関わり合える環境を整える。
○『職員間』での強い連携と意思統一を明確にする中で、充実した教育・保育を図る。
○『認定こども園』として、地域の実情やニーズ(例:待機児童対策や子育て支援等)に合わせた環境を整える。
○『熊本地震』を体感したことも踏まえ、子どもや園全体におけるより良い安全及び衛生に関する職員の意識向上・意識統一及び具体的対策等を図る。
※危機管理マニュアルの見直し
※節電・節水等、地球環境に優しい環境づくり

【評価項目の達成及び取組み状況】

幼保連携型認定こども園教育・保育要領をはじめ、園の教育・保育目標や教育・保育意義を理解、職員間の共通理解
〇幼保連携型認定こども園教育・保育要領理解を深める。
〇建学の精神(名誉理事長先生の想い)を踏まえ、教育・保育目標の実現に向け、『自ら、考え、判断し、行動出来る人材育成』に向け、日々自身に矢印を向けながら、教育・保育を実践する。
〇日々の子どもの情報を職員間で常に共有し、子ども一人ひとりに対して、丁寧に対応を心掛ける。
園の現状を踏まえ、中・長期的なビジョンと計画を策定
〇コロナ禍を踏まえ、様々な情報を集め、実践しながら、全関係者の日常的な安全環境・管理に取り組む。
〇子どもたちの成長発達段階に即した教育・保育提供を行う。
〇理事長・園長を中心に、常に現在の社会的ニーズへアンテナを張る中で、子ども・保護者の立場に立った教育・保育環境提供を全職員で具体的に取り組む。
〇『園に関わる全ての人々の命を尊ぶ』・『園に集い遊び、学べる幸せ』等、園児が自主的に、自分や他者の命を尊び、大切にすることを理解・実践出来る力を養う。
教育・保育の資質向上のために、園内外の研修充実
〇コロナ禍での子どもの発達段階・状態(心のケア含む)を的確に受け止め・寄り添いや指導が出来るよう、園内研修を実施する。
〇県・市・地域主催等の研修会参加を通して、自己を磨き、様々な情報交換を職員間で行う中で、子どもの実態に即した教育・保育を実践する。
〇新たな情報を踏まえ、新しい取組みも実践する。
保護者のニーズの把握に努め、適切な対応。
〇連絡帳・個人面談やくるみノート等を活用する中で、保護者の想い・ニーズを把握する。
※『保護者の思いを受け止める』・『保護者の立場に思いを馳せる』等を心掛ける。
〇保護者会執行部会や団体役員研修会等に園代表者が参加し、保護者の考えや想い等を随時把握する中で、互いの関係性が良好になるような対応を心掛ける。
〇保護者から貴重なご相談があった場合は、相手の立場やその想いを受け止めた上で、誠実に具体的に対応する。
保育教諭としての能力や良識・適正
[職員の質が、子どもたちの最良の環境]
○安全業者年次遊具点検(随時職員確認含む)
○自衛消防訓練・職員会議実施(園児避難訓練含む)
〇感染症拡大防止措置
(手洗い・換気・各室内空気清浄機設置・拡大傾向時における園医連携)
○熱中症対策(健康調査票提出・暑さ指数確認)
○プール利用時安全マニュアル(緊急時対応含む)
○地震等危機管理マニュアル(引き渡し訓練含む)
○通園バス安全運転
(非常天災時対応・安全研・安全運転管理者研含む)
〇保護者等駐車場内安全運転啓発
〇自家用車安全運転
〇消防設備定期点検(防火管理研修会参加含む)
○AED設置(職員救急法講習会含む)
〇119通報機定期点検
〇近隣施設連携(緊急時保健師連絡)
○各門施錠(時間帯)
○不審者対応(危機管理マニュアル・一斉メール配信システム・防犯カメラ・さすまたやクラックボール設置・110番通報機定期点検・総合警備会社)
衛生管理
〇年次水質検査
○手洗い・換気等、感染症拡大防止措置
(各室内空気清浄機設置)
〇園医健康診断
〇園歯科医歯科検診
〇園薬剤師環境衛生検査
(健康だより発行・薬品管理・プール衛生管理・飲料水管理・保育室照明・給食室衛生環境)
〇園栄養士によるアレルギー対応食(3号認定)・外部搬入業者によるアレルギー対応食(1&2号認定)
※事前検食・対象者給食提供時マニュアル

【学校評価の具体的な目標や計画の総合的な評価結果】

〇コロナ禍において、これまでの経験を踏まえ、全関係者の安全・安心空間に向け、臨機応変に対応しながら、前向きに取り組む。
〇課題があった場合は、その都度原因を丁寧に確認し、今後に向けた具体的策を職員間で話し合い、具体的に取り組む。
〇全職員が様々なことを共通理解しながら、自己の振り返りと共に、乳幼児期の教育・保育の安全や充実を図る。
〇全ての関係者へ常に想いを馳せながら、様々なことを実践する。

【今後取り組むべき課題】

教育・保育の資質向上
〇引き続き、「子どもの世界」を受け止め、入り込みながら、子ども理解に努める。
〇環境を通しての教育・保育の重要性を理解し、廃材利用やコスト削減等を踏まえた教育・保育内容を実践する。
〇教育・保育環境充実に向け、新たな試みがある場合は、積極的に実践する。
〇コロナ禍の先の見通しが難しい中で、これまでの経験を踏まえ、子どもの心のケアを継続的に行う。
〇引き続き、職員自らが学ぶ姿勢を大切にし、園内外の研修参加に努める。
〇職員ひとり一人が、充実した生活(心の安定含む)をすることで、結果的により丁寧な子どもの受け止め等につながると考え、様々な環境から刺激をもらう等、充実した時間を確保する。
自己点検・自己評価
〇こども園移行後、制度理解・地域ニーズ等も踏まえ、園体制を少しずつ整えながら、子どもの受け止めも含め、丁寧に対応している段階である。
〇最低限の基本項目を点検課題として挙げているが、より充実した自己点検及び自己評価を目指し、さらに内容を検討する。

【学校関係者評価】

本園は、学校関係者評価委員会を設けていないため、意見は聞けなかった。

【財務状況】

公認会計士監査により、適正に運営されていると認められている。

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