先日、心理学者の本(子どもの宇宙・河合隼雄氏)の一節が目に留まりました👀
~子どものなかの宇宙~
この宇宙に子どもたちがいる。これは誰でも知っている。
しかし、ひとりひとりの子どものなかに宇宙があることは、誰もが知っているだろうか。
それは無限の広がりと深さをもって存在している。
大人たちは、子どもの姿の小ささに惑わされて、ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう。
大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり、子どもたちの中にある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。
このような恐ろしいことは、しばしば大人たちの自称する「教育」や「指導」や「善意」という名のもとになされるので、余計にたまらない感じを与える。
私はふと、大人になるということは、子どもたちのもつこのような素晴らしい宇宙の存在を、少しずつ忘れさってゆく過程なのかとさえ思う。
~大人になること~
(略)われわれ大人もそのなかにそれぞれが宇宙を持っているのだ。
(略)子どもの宇宙の存在について、われわれが知ろうと努力するときは、自分自身の宇宙について忘れていたことを思い出したり、新しい発見をしたりすることにもなる。
子どもの宇宙への探索は、おのずから自己の世界への探索につながっている。
日々、子育てや仕事等・・・
大人として、いろいろなことに追われ、大変な場面もたくさんあると思いますが・・・
ふとした瞬間。
意識した瞬間。
ちょっとした子どもの言葉に、耳を傾ける。
ちょっとした子どもの行動を、微笑ましく思う。
子どもの宇宙を、覗き込む。
子どもの宇宙を、そっと受け止める。
大人も・・・
自身の宇宙を思い出し、大切にしていきたいものですね😊