先日、熊本市私立幼稚園・認定こども園協会及びPTA連合会主催の「教職員・保護者合同特別支援研修会」に参加してきました。
一部をご紹介したいと思います。
◆演題:しつけ?個性?発達の違い?~子どもの行動をどう見るか~
◆講師:児童発達支援事業YMCAりとるすてっぷ 濱本 景子先生
・行動は、「困った」で終わらせず、「サイン」や「表現」として捉える。
※行動の裏にある背景(例:発達、環境、関わり等)を探る。
・個性(その子らしさを形作る要素等)と特性(発達、認知、感覚等の傾向等)
※個性は、「誰にでもある違い」であり、大切に伸ばしたい要素。
・目の前の子どもをどう理解するかが出発点。
・この子は、どんな時に安心して、どんな時に困るのかを探る。
・声のトーン、話し方、大きさ、スピード(ゆっくり)等を意識する。
・診断名は、理解の手がかりであり、その子の全てではない。
※子どもを決めるつけるものではない。(見え方を助けるメガネ👓)
・まずは、本人の「やりたいこと」を尊重し、活動参加を柔軟に調整。
※その子の「出来ること」、「好きなこと」を見つける姿勢が大切。
・その子自身や主体性を見つめる姿勢が大切。
・人も環境の一部である。
・本人の「できること」を広げていったことを、まわりの人たちと共有。
※関係者が連携し、「出来ること探し」を続けることが、子どもの成長を支える。
・自分を大事にする。
講話の中で、ある困り感を持ったAくんの話もあり・・・
参加されている保護者の皆様が、涙される場面(病気も併発し、最後まで個性や自分らしさ等を見出し・表現しながらも、他界)もありました。
講話を聴きながら、保護者も先生たちも・・・
いろいろことを感じ、目頭が熱くなる瞬間でもありました。
保護者の皆様は・・・
困り感を持っているお子様と日々対峙し、楽しさの中にも、時に悩まれる場面もあると思います。
困り感の有無に関わらず、現在の子どもの状態に期待感もありながら、一方で悩まれている場面もあると思います。
子どもたちは・・・
ひとり一人違います。
ひとり一人個性が溢れています。
溢れ出します。
ひとり一人心と体の発達スピードも違います。
子どもを「折れ線グラフ」で捉えた場合・・・
成長のグラフが上がったり、下がったり、横ばいになったり等しながらも・・・
ゆっくりと・・・
ちょっとずつ・・・
自分のペースで・・・
「自分らしく進んでいる・上がっていく」ということです。
「人も環境である」という言葉が、特に印象に残りました。
子どもたちを見守り・受け止める大人の視点・捉え方次第で・・・
子どもの環境は、大きな変わるのではないでしょうか。
また、「自分を大事にする」という言葉も、とても大切だと思いました。
一人で考え、悩む中で、時に自分自身の心と体のバランスを崩してしまう人たちもたくさんいると思います。
大変な中にも、「自分の心と体を大切にする」ことで・・・
子どもにゆったりと寄り添ったり・受け止めたりすることが出来るのではないでしょうか。
保護者の皆様も、先生たちも、とても大切なことだと考えます。
参加していた保護者の皆様が、自身や他者の子どもを想像し・・・
参加している先生たちが、関わっている子どもたちのことを想像し・・・
「子どもを受け止める・見守る視点」等を・・・
改めて、強く感じ・学んでいる温かい空間が広がっていました。
引き続き、『子どもの存在に感謝』しながら・・・
大人同士の連携も大切にしながら・・・
子どもたちのより良い環境作りを行っていきたいものですね。
≪児童発達支援事業YMCAりとるすてっぷ:情報≫
※現在、定員に空き無し
※来年度募集は、令和7年11月から開始
※相談・見学は、随時受付中
※096-311-2095
園長🤠